青信号で止まる

愛されたかっただけ

自尊心

出席番号は特別な数字だ、と思う。
だって世界で私だけに充てられた番号だ。そのときの、その場所の、わたしだけの数字。
帰属する場所はあるのに、なんでこうも居場所を求めてしまうのか。
褒められたり認められたりしたい。あなたがいちばんに思い出す人になりたい。
願わくば、わたしが好きな人が、私を一番に思い出してほしい。

授業を聞きながら、これって誰が聞いてるんだろうと思った。みんなが媚びを売る人、みんなの憧れの人。みんなそう言って真面目に受けているそぶりを見せて、みんな違うことを考えているんでしょう。
先生のひとり語りになっているのかも、と少し切なくなって、でも自分は真面目に聞かないんだから人のこと言えないじゃないかと自分で自分に指摘した。