青信号で止まる

愛されたかっただけ

寒い雨の日に考えてしまうこと

気がついたら、息が白くなっていた。
金木犀の香りもしなくなった。
木の下に落ちるのは、小さな花だけ。
趣味もないし特技もないしこだわりもない。やりたいことも明確じゃない。
誰かと競い合うことは苦手だけど、負けたくない。
人に悪口を言われるのが嫌いでビクビクしているのに、人の悪口はよく言う。
雨が降れば頭が痛むだけで、いいことなんて一つもない。晴れた日に特にいいことがあるわけじゃないのに、雨を悪者にしてしまう。
さよならを告げたあの人からもらったスピーカーで好きな音楽を聴く。あのとき顔を見てありがとうが言えなかった。









                                                                                                                                                                    • -

雨の日って鬱々と何かとりとめのないことを考えてしまいますよね。